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MotoGP コーナー進入時 内足外しの効果とは?

Category: バイク学科  
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議論されつくした感のあるテーマですが
最近のMotoGPライダーはどうしてコーナー進入時に内足を外すのでしょうか?

ロッシがやり始め、それが徐々にMotoGP以外のライダーにも波及しています。
この効果について、フロントへの荷重が増す、あるいはリアへの荷重が増す、はたまた二軸ライディングだ、など多くの推論があり、さまざまな意見が出ていますが、未だ納得の行く説明がされていないと捉えています。

今回はそんな「内足外しライディング」の議論を整理してみようと思います。
WS000179.jpg

Visordown:GP Style Check: Leg-out

この記事に、先日のカタルーニャGPでの各ライダーのコーナー進入時のライディングフォームが掲載されています。

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ストーナー

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ドビチオーソ

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青山

WS000184.jpg
そしてバウティスタ

TOPのロッシと同様に、皆内足を外し、だらりと垂らすようにしてブレーキングし、コーナーへと進入していきます。

このライディングスタイル、英語では「the Rossi Leg Wave」と呼ばれているようです。ダラダラと波打っているからでしょうか。

このLeg Waveですが初めて登場したのは2005年のヘレスGPのようです。



懐かしいシーンですが、最終ラップのロッシVSジベルナウのバトルで最後にロッシが抜かす際に、インの左足がステップより外れています。

その後、ロッシは徐々にLeg Waveを使い始めました。
最初は左コーナーだけでしたが、今では右コーナーでも大きく足を出しています。

そして、もはやライダーの間ではデファクトスタンダードとなり、多くのライダーがこのLeg Waveを導入しています。

さて、この記事ではその効果についていくつかの理由付けをしています。

まず、15キロもあると言われている片足を、マシンから遠ざけることで、コーナーへの進入に改善効果があるとのことです。
物理に関してなんとも言えませんが、おそらくまあ、マシンとライダートータルの重心はその分若干インに移動するのかもしれません。しかしながらよく言われている「マスの集中化」という原則には反するともとれます。

また、Leg Waveはライバルに対するプレッシャーを与えることになるとのことです。
2005年のヘレスでのロッシの事例では、ロッシはコントロールを失った状態で内足出しは強いられた動作だったとし、コントロールを失ったライダーに近寄りたくないという感覚もあるし、そもそも内足が邪魔でインに入り難いという効果があるとのことです。

しかしながら、ヘレスのオーバーテイクを見る限り、ジベルナウがロッシの左足を見れる位置にいたとも思えません。
また、現在のようにだれもがLeg Waveをしていれば、「コントロールを失っている」という印象を与えることも既に困難かと思われます。

オーバーテイクしようとするライダーにとって、先行ライダーの内足が邪魔に感じるというのは確かにそうだと思います。
しかしながら、今のLeg Waveの運用方法を見る限り、竸っていない単独走行の場合でもそれが見られます。
そうなるとそれが唯一最大の目的か、と言われるとやや疑問が残ることとなります。

ではその開祖のロッシはどう考えているのでしょうか?
本人が語った内容は以下のとおりです。

「最近、バイクから足を垂らす僕の<新しい>ライディングスタイルについて、尋ねられることがある。答えは単純、そうすることによってバイク上でさらに前輪へ荷重がかかるように感じるからで、これでより自信を持ってコーナーに入っていくことができるんだ。あとでデータを見てみると、実際には特に違いはないようで、全然速くもなっていない。とはいえ、自分のフィーリングではすごく良くなったように感じるから、今後もこの動作を続けるつもりだ。」

ヤマハ発動機:ライダーコラム バレンティーノ・ロッシ 第二回

データ上は何の違いもないとのことです。これが本当かどうかは不明ですが、物理的に何かしらの効果が得られるために行っているわけではない可能性は高いということになります。

というのも、このライディングスタイルは出現条件に不規則性が伴うからです。
仮に必ず何らしかの恩恵があるのであれば、例えばハングオンのように、全てのコーナリングで行われてしかるべきです。若干乱暴ですが、恒常的にコーナリングに影響を及ぼすものではないことが伺えます。
また、ある特定のコーナーを見ていても、ラップ毎にLeg Waveしたりしてなかったりしています。

最速で走ることで信条とすべきは、ライン取り、ブレーキング、加速、コーナリングにおいて「ベスト」見つけ出し、それをコンスタントに繰り返すことにあると思います。最速に近づけば近づくほど、その走り方は毎回同じであるはずであり、ライディングスタイルにムラがあるということは本来発生しないはずです。

上記記事では、「ライディングの95%はライダーの頭の中であり、ライダーが効果があると思えば、効果が出るものである」と一応の結論を導きだしています。

2005年のヘレスGPからの、ロッシのメンタル面でのいわゆる「ゲンかつぎ」なのか、あるいはアイコン、自身の象徴的なものとしての自己顕示と自負の現れなのでしょうか。
それを導入するライダーはロッシを目指すというメンタリティから取り入れているのでしょうか、例えばロッシと半目するロレンソは基本このようなライディングはしません。

この記事でも残念ながらはっきりとした結論はでませんが
いずれにせよ、ベスト・プラクティスの手法が残っていくのでロッシ以後の歴史がそれを証明してくれることでしょう。

我々観る側としては、ああだこうだと議論を交わし、盛り上がるのも一つの楽しみなので、今後もライディングにおけるイノベーションはどんどん生み出されていって欲しいと思います。

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テーマ : モータースポーツ    ジャンル : 車・バイク


Comments

タイトル
多くの方はロッシが起源のように言っていますが、自分が最初に気付いたのはペドロサでしたね。
ヘレスの映像のような現在に比べたら小さな動きですが、何度も足外しを見かけました。
小柄なのでトップスピードも相当なもの、そのせいで逆に風圧に負けたりして足が外れてしまうのかなと思っていました。
その後ロッシの足出しを見かけるようになり、体格の問題ではないのだと。
現在のように多くのライダーが大胆に故意にここまで足出しをするとは思ってもいませんでしたが。

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