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MotoGP 2012年 新レギュレーション:CRTルールで参戦チーム増加の見通し

Category: MotoGP  
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2012年からのMotoGPクラスは1000cc化します。
すでにDucatiは来年のGP12をヘレスでテストするなど、着々と準備が整いつつあります。

参照:4月7日記事:MotoGP 2012年 1000ccマシンの開発状況

来年のMotoGP参戦チームの申し込みが4月29日に締め切られ、その内容がリリースされました。

WS000154.jpg

MotoGP.com:MotoGP Class Applications for 2012 Season

このリリースによると、現在参戦中のチーム以外に、新たに16のチームからの参加申し込みがあったそうです。
内容を精査した結果、14のチーム、21名のライダーに次の申し込みのステップに進むよう、詳細を伝えると決めたようです。

その後新規チームは参戦プランや、証拠金を支払い、6月3日には来年の参戦チーム体勢の大枠が決まりそうです。

現在MotoGPクラスに参戦しているのは10チーム、17名のライダーですが
もし上記全てのチームとライダーが参加を認められれば、24チーム、38名の参戦となります。

今後どれぐらいの新規チームが参戦するかはまだわかりませんが、少なくとも、かなりのチームとライダーの参戦の増加が予想されます。

これほどまでに多くの参戦チームが増えた背景には、来年から導入される「クレイミング・ルール・チーム(CRT)」という新しいレギュレーションの導入があります。

昨年より噂されていたこのレギュレーションですが、こちらも詳細が公式にリリースされました。
来年のMotoGPの戦いを大きく左右しそうなこのルールについて、以下詳細を見ていくことにします。
WS000152.jpg

FIM:FIM Road Racing World Championship Grand Prix Decision of the Grand Prix Commission(PDF)

FIMのサイトにプレスリリースが掲載され、来年度のMotoGPクラスのレギュレーション変更について書かれています。
以下主要な変更点について箇条書きにします。

----------------------------------------------------------------------

エンジンについて:
最大排気量1000cc、4気筒まで、シリンダーの最大ボアは81mmまで

車両重量について:
800ccまでのエンジン搭載マシン:150kg以上
801ccから1000ccまでのエンジン搭載マシン:153kg

CRT(クレイミング・ルール・チーム)の定義:
MSMAのチーム(いわゆるファクトリー・チーム)ではないこと
GP委員会により認可を得たチーム

クレイミング(Claiming)・ルールについて:
MSMAチーム(ファクトリーチーム)はCRTチームのエンジンを以下の価格にて購入することができる。
・20000ユーロ(ギアボックス、トランスミッション含む)
・15000ユーロ(ギアボックス、トランスミッション除く)

MSMAチームは1シーズン中に4機のエンジンをCRTに要求(Claiming)し、購入することができる。
MSMAチームは同じCRTチームからは年に1度しかエンジンを要求できない。

使用エンジン数について:
MSMAチーム:6機まで
CRTチーム:12機
※MSMAチームのライダーで、2007年以降にMotoGPに参戦し、初年度の場合は9機まで

CRTチームがMSMAチームに売却したエンジンは、CRTチームの使用可能エンジン数に影響しない
公正な競争を期するため、CRTチームが使用できるエンジン数はGP委員会の決定によりシーズン中に変更できる。

使用可能ガソリン量:
MSMAチーム:21リットル
CRTチーム:23リットル

----------------------------------------------------------------------

CRTチームとは、言い換えればファクトリーチーム以外で、現在のサテライトチームに相当することになります。
エンジンをメーカー(ファクトリー)から融通してもらえることで、CRTチームは開発コストを抑えることができ、多数のチームの参加を呼びこむことができたと言えるでしょう。

また、レギュレーションについては、ファクトリーチームとCRTチームでは「ハンデ戦」の様相を呈する事となります。
エンジンの使用制限と、燃料の使用可能量は大きなアドバンテージとなることでしょう。
現在、21Lの燃料ではシモンチェリなどの大柄な体格のライダーでは、エンジンのセッティングに妥協をせざるを得ない状況にあるようです。
(参照:4月14日記事:MotoGP ライダーの体格差は調整されるべきか?
また、エンジンの使用可能数も12機と倍であるため、エンジンの性能を限界まで使った大胆なセッティングが可能となるでしょう。
これらにより、ファクトリーチームに肉薄するCRTチームが出てくる可能性が高まります。

対するMSMA、ファクトリーチームはエンジンを十分に作りこまなくてはならないでしょう。
エンジンの耐久性と燃費を向上させ、6機でも十分な性能が出るエンジンを作れば、エンジンの使用数の差を埋めることが出来るかもしれません。
また、クレイミング・ルールを最大限活用する戦略を練ってくるファクトリーチームもあらわれる可能性があります。
例えば、クレイミング・ルールを使用し、いくつかのエンジンを購入することを前提に戦略を練ってくるファクトリーチームも出てくる可能性があります。
そうなると今度は、同系列、つまり同じエンジンを供給しているCRTチームを増やさなければなりません(1つのチームからは年間1機しか要求できないため)。

すると結局、エンジンの出来をよくし、より多くのCRTチームに使用してもらう必要がでてきます。
それは最終的には、ファクトリーとしてはエンジン開発費を(使用料として)回収しやすくなることにもつながるでしょう。

・・・ということで、全てが上手く行けば、MotoGPへの参戦チームが増え、レースが盛り上がり、同時にエンジン等の技術の開発に拍車がかかり、やもすれば我々の乗る市販車へのフィードバックへもつながるかもしれません。

さて、果たしてそううまくいくのでしょうか、来年以降の動向を見守っていきたいと思います。
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テーマ : モータースポーツ    ジャンル : 車・バイク


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