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MotoGPとSBKをDornaの一括運営に統合

Category: MotoGP  
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MotoGPとSBK(ワールドスーパーバイク選手権)との棲み分けと言うのは
ざっくりと言えば市販車ベースかどうかで違っているわけですが

FIM(国際モーターサイクリズム連盟)よりその運営、マーケティング等々を任されている主催者となる企業も異なっていました。

今回、MotoGPとSBKの運営会社をDornaに統合するという発表が公式になされました。

その背景と影響についてまとめて見ることにします。

詳細は以下から。
1.公式発表内容

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MotoGP.com:ブリッジポイント、MotoGP&スーパーバイクの統合へ

これまで、MotoGPはDornaという会社、SBKはInfrontという会社に運営を任されていました。
これらの株式を持っているのはBridgepointというプライベート・エクイティ投資会社で
Dornaは2006年、Infrontは昨年2011年に同社に株式を取得され、傘下に置かれました。

そして今回、MotoGP、SBKの両チャンピオンシップがDornaの運営に統合されることとなりました。
そしてInfrontは両方のチャンピオンシップにおけるマーケティングパートナーとグローバルアドバイザーとしての役割を担うこととなりました。

簡単に図に示せば以下のとおりです。

MCR000083.jpg

傘下のグループ企業間での権利の移動となるので、ことはスムーズに進んだというわけです。

2.統合の狙い


では、この運営会社の一元化はどのような狙いがあって行われたのでしょうか?
上記公式発表では以下のとおり説明されています。

「目的は、世界モーターサイクルロードレーシングの分野において、生産車ベースによるレースに重点を置いたワールドスーパーバイクとプロトタイプによるレースに重点を置いたMotoGPが、リーダーシップのポジションを維持しながら、両方のチャンピオンシップのパーソナリティを強化発展させ、同時に両方のチャンピオンシップが共同のマーケティングと商業戦略から利益を受けること。」

ということで具体的にはよくわかりませんが、少なくともリソースの集約による合理化は進むでしょう。
それによって運営コストが下がれば、業界的にはプラスになるでしょう。

また、共同のマーケティング戦略ということで言えば、例えば開催日が被ってしまって開催されていたスケジュールなどの調整は容易になるかもしれません。
あるいは、同じサーキットで毎週連続開催などの集中したスケジュールで集客に相乗効果をもたらすことも狙えるかもしれません。

また、やはり最大の狙いはレギュレーションの両チャンピオンシップでの調整だと思われます。

MotoGPで導入したCRT制度で、プロトタイプマシンと市販車マシンの境界線が曖昧になってしまいました。
コストカットの必要性の高いMotoGPクラスにおいては、エンジン等なるべく市販車ベースでの使用を可能にしたいという思惑があります。

すると市販車ベースのマシンで競っているSBKと同じようなマシンがMotoGPで走ることとなり、棲み分け、位置づけが難しくなってしまいます。

そこで運営を同じにすれば、SBKのレギュレーションをもっと市販車ベースに下げることで区切りを明確にするという措置がやりやすくなります。

あるいは、とはいうもののMotoGPとSBKがレギュレーション上ある程度接近することで、SBKとMotoGPとの間のチーム、ライダーの移動を促進し、双方最適化することも可能かと思います。

3.MotoGPとSBKが統合される可能性


この発表を受けて最初に気になるのはやはりMotoGPとSBKがひとつになってしまう可能性ではないでしょうか。
運営会社がひとつになれば、業績が厳しい場合の統廃合もまた容易となり、そのリスクも高まると想像してしまいます。

この点についてはDornaも慎重で、DornaのCEOのエスペレータは上記公式発表で
別個の特性であるMotoGPとワールドスーパーバイクの両方の異なる特性を強化開発することに全面的な自信があり、今まで以上に最高の経験をファンに提供するために、チーム、マニュファクチュアー、サーキット所有者、スポンサー、ブロードキャストとの約束を継続します」と述べ、ことさらにMotoGPとSBKは別物であり、別のキャラクターであることを強調した言い回しをしています。

また、Bridgepointが昨年Infrontの株式を取得する際、独禁法に触れないことをEUより承認を取得しています。

Mergers: Commission approves acquisition of sports marketing group Infront by Bridgepoint

ここでも。統合によって現在の関係者(チーム、メーカー、サーキット、各開催地の現地プロモーター)に不利益を被らないことが釘刺されています。
統廃合となればまさにこれに抵触する可能性があるので、法的観点からも簡単には行えない状況にあります。




いずれにせよ、両チャンピオンシップの命運はDornaに託されたこととなり、彼らの采配如何ではこの2つの世界的なチャンピオンシップが共倒れするリスクもあります。

そういった意味では、Dornaにはなんとしてもこれを最大のチャンスと捉え、うまくマーケティング等こなしていって欲しいと思います。

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テーマ : モータースポーツ    ジャンル : 車・バイク


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