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MotoGP 2012 第13戦 サンマリノGP レビュー

Category: MotoGP  
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MotoGPの第13戦、サンマリノGPが
9月16日にイタリアのミサノサーキットにて開催されました。

コンディションはドライ、気温は23度と比較的涼しい環境で開催されました。
しかしながら、金曜日は天候が荒れており、FP1、FP2は大半のライダーがテストを見合わせるという事態が起きていました。

テストの絶対量が足りていないという普段と違う状況に加え、まさにレーススタート時にもトラブルが起きてしまい、レースは波乱の兆候を示していました。

さて、このような通常と少し違う状況のなか、誰が強さを見せたのでしょうか

詳細は以下から。
1.レースリザルト

スターティンググリッドはポールから順に
ペドロサ、ロレンソ、クラッチロー、ブラドル、バウティスタ、ロッシが上位を占めました。

ウォームアップで1周し、グリッドについてレッドシグナルが点灯しました
そしてまさにシグナルが消えようとする時、イエローフラッグが振られ、リスタートとなりました。

原因はアブラハムのマシンがエンストしたことでした。
ライダー、チームに動揺がひろがります、こういった場合、どう対処するのか分からなかったのでしょう。
しばらくしてチームは再度グリッド上に展開し始めました。

この時点で本来28周のレースは1周少なくなり、27周で争われることが確定していました。

再スタートまで1分の表示が掲げられ、再度取り付けたタイヤウォーマー等を各チームが取り外す中
ペドロサのマシンでフロントのタイヤウォーマーが引っかかるという事態が起こります。

チームは一旦マシンをコース外に入れると、ようやく外れ、2度めのウォームアップラップが開催されます。
そしてペドロサは一旦マシンをコース外に出してしまったため、最後尾からのスタートとなってしまいました。

このような混乱のあったスタートでしたが、レース自体は序盤を除いてスムーズに展開します。

ポールのペドロサの居ない状態で、ロレンソがホールショットを奪取し、逃げ切りを図ります。
2位につけたのはロッシで、続いてブラドル、ドビチオーソ、クラッチロー、スピーズ、バウティスタが集団を形成します。

不運が続いたのはペドロサでした。最後尾から猛追するなか、ペドロサの後ろでオーバーテイクを仕掛けたバルベラがバランスを崩し、ペドロサのマシンと接触し、巻き込まれてしまいます。
これにより、ペドロサはファーストラップでリタイヤとなってしまいました。

レースの方は3位以下で小迫り合いが続きました。
まず、クラッチローが5周目で転倒し、脱落します。
ブラドルは中盤が終わる頃まで3位を死守し健闘しますが、徐々に後続に取り込まれていきます。
3位グループの最後方にいたバウティスタがペースを上げ、終盤に差し掛かるところで3位に踊り出ます。

そして1位のロレンソと2位のロッシは危なげない走りをし、順位を維持してゴールします。
ロッシはDucatiでの最高位を得ることとなりました。
3位争いは最後にドビチオーソとバウティスタのバトルが最終コーナ立ち上がりまで続きました
結果、0.003秒という僅差でバウティスタが3位に入り、自身初の表彰台となりました。


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Honda:MotoGP

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Yamaha:MotoGP


2.ライダーコメント

以下、主要なライダーのコメント抜粋して記します。

1位:ロレンソ
「今回はドライ・セッションが1回しかなかったので、セッティングの時間が足りなかった。シャシー、制御関係、すべてのことをやり終えるのは誰にも不可能だったと思う。さらに今日は気温が高くなってグリップ感が不十分だった。第1コーナーでは僕も転倒しそうになったが、何とか持ちこたえたんだ」

2位:ロッシ
「ドライでも一貫してハイペースを維持して、ロレンツォに水を明けられることもなかった。チーム全員が自らの仕事をやり遂げたからこそ、このリザルトに繋がった。
新型フレームとスウィングアームの採用が功を奏して、ジオメトリーセットアップの自由度が高まった。フロントフィールも改善され、加速時のバランスも良くなったように感じられた。
セットアップも良かったと思う。おかげで、終始安定したペースで走行できた。」

3位:バウティスタ
「表彰台に立てるのはいつだってうれしいです。しかし、今日はMotoGPで初めての表彰台なので、特にうれしかったです。なにより、今回は僕とチームにとって特別な週末でしたからね。マルコ(シモンチェリ)の栄誉をたたえた、彼の名を冠したサーキットでのレースでしたし、とてもいい仕事をすることができました。」

4位:ドビチオーソ
「フロントに問題があって、プラクティスのときのようなハードなブレーキングやコーナー進入ができず、レースは最初から難しい状況。その対処でラインを変更しなければならず、思うようにペースが上がらずバレンティーノをとらえることができなかったんだ。
あとは、とにかくスムースに走ることだけを考えていたが、終盤になると少しずつフィーリングが良くなってきて、表彰台のチャンスも見えてきた。でも最終コーナーの立ち上がりではらんでしまい、結局はバウティスタを抜くことはできなかった。」

リタイヤ:ペドロサ
「レース進行もクリアではなく、なにがなんだかよく分かりませんでした。スタートまであと1分なのか3分なのか、タイヤウオーマーを使っていいのかどうかも分かりませんでした。
また、周回についても26周または27周という、違う情報が入りました。そして突然、レーススタートまで1分と知らされました。ボードのサインはなにもありませんでしたし、メカニックは準備に追われました。
彼らがウオーマーをフロントホイールから外そうとしたら、なぜかロックしてしまい、ロックを外そうとしましたが、それができませんでした。スタート1分前になり、彼らはそれ以上、マシンに触れることができませんでした。そのため、僕はグリッドの後方に移動されました。」
「6コーナーで8番手か9番手だったときに、バルベラが後ろから当たってきて、それですべてが終わりました。今だから簡単に言えることかもしれませんが、グリッド最後尾からのスタートでも、このレースでは優勝できたかもしれないと思いますし、非常にがっかりしています。」


コメントソース:
Honda:MotoGP
Yamaha:MotoGP
Ducati:MotoGP

3.ロッシ好調の要因

今回目を見張る成果を上げたのが2位のロッシだったと思います。
ストーナー不在、ペドロサがリタイヤという好条件はあったものの、それでもいつも後塵を拝していたドビチオーソやバウティスタ等を抑えての2位は競争力が高かったことを裏付けるものでしょう。

なぜ強かったのか、その要因については本人も語る通り、新型フレームとスイングアームが挙げられるでしょう。
ジオメトリーセットアップの自由度の向上、フロントフィールの改善、加速時のバランスの向上がなされたようです。

さらにロッシは予選で6位獲得後新型の効果について以下のとおり説明しています。
「まず、フロントのポジションを変更し、フロントのフィーリングと安定性が良くなった。
次にいつも苦しんでいたコーナー進入でのリアの安定性を改善に取り組み、うまく行ったと思う。」

MCN:Misano MotoGP: Valentino Rossi targets positive result with new chassis

このように、マシンの持病改善に一定の効果がでたことが強かった理由にあるようです。

とは言え、また別の側面からの見方もできます。
今回、冒頭でも触れた通り、天候不順のため、金曜日のFP1とFP2はロッシを含め、ほとんどのライダーがテストを行いませんでした。

土曜日のFP3と予選、日曜日のウォームアップしかテストの機会がなく、ロレンソが言うようにセッティングの時間は不足しており、不十分ななかぶっつけ本番の様相を呈していました。

ではロッシも同じかと言えば、実は2週間前に同じサーキットで同じ新型フレーム/スイングアームの搭載したマシンでテストを行なっています。

MotoGP.com:ドゥカティ&ロッシ、ミサノで2日間のテストを終了

となれば、やはりこの時のデータがある分、セットアップの完成度は他者にくらべて高かったのではと推測されます。

端的に言えば、諸々すべての要因がうまく嵌ったというべきかと思います。

4.年間ランキング

MCR000069.jpg

Honda:MotoGP

上位ランキングは上記の通り
2位で13ポイント差と迫っていたペドロサが今回リタイヤで、ロレンソとのポイント差が38ポイントと大きく開いてしまいました。

残りあと5戦となると、自力だけでの優勝は厳しくなってきたと言えるでしょう。
3位のストーナーは今後いつ復帰できるかにかかってくるでしょう
フィリップアイランドに間に合えば、4位までには入れそうな状況かと思います。

また、今回リタイヤとなったクラッチローとロッシの差も2ポイント差と公暁なっています。
ロッシの5位へのランクアップは今回のが偶然ではないことを示さなくてはならないかと思います。





さて、今回最悪の貧乏くじを引いてしまったのはペドロサでしょう
かわいそうなくらいついてなかったとおもいます。
無冠の王者と呼ばる彼も、今年こそはと思った最中大きくつまづいてしまいました。
とは言え、今回のリタイヤも実力不足ということではないので、しっかり実力を発揮して
あきらめずに優勝を狙って欲しいと思います。

また一方でロッシについての結論は今回だけでは判断しきれない状況です。
今回のような競争力が次戦以降も持続させることができるのか、これは面白いテーマだと思います。

次回9月30日にスペインのアラゴン戦も楽しみに待とうと思います。


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テーマ : モータースポーツ    ジャンル : 車・バイク


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