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MotoGP 2012 Rd.3 ポルトガルGP レビュー

Category: MotoGP  
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MotoGP 2012年第3戦がポルトガルのエストリスサーキットで開催されました。
コンディションはドライ、気温17度、路面温度35度での開催となりました。

チャンピオン争いは始まったばかりですが、下馬評通りストーナー、ロレンソ、ペドロサの3強が抜きでつつありますが、今レースのトップ争いはその3強の戦いが序盤より続き、彼ら3ライダーの現状での力量を評する上で、重要な意味を持つレースとなったと思います。

それでは詳細は以下から。


1.レース結果

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今回レースの大きな構造は既に1周目にはほぼ決していたと言えます。
ポールからスタートしたストーナーはそのままトップを走り、2番手スタートのペドロサは1コーナーでミスをしますが取り戻して3位まで挽回します。珍しく2列目からのスタートとなったロレンソはスタートでうまく立ち回り2位に付けます。
彼らの後ろにスピーズと、Yamahaのサテライトのドビチオーソとクラッチローが付けましたが、スピーズは何度かのミスにより徐々に中位以降に沈んでいきます。

トップ争いはこの順番を維持しながらそのタイム差を微妙に変化させながらの駆け引きとなりました。
序盤はそれぞれ1秒程度の差がありましたが、中盤、ロレンソがストーナーの真後ろにつけるまで差を縮め、ペドロサも1位のストーナーから1秒以内の差と、詰め寄り、ストーナーが取り付かれます。
しかしながらそこでストーナーは粘りを見せ、ギリギリのところで際どいタイム差を維持しながら終盤にもつれ込みます。
残り周回数が少なくなり、ロレンソ、ペドロサが仕掛けるかに注目が集まりましたが、結果として両者とも余力は残していませんでした。

結局ストーナーが最終的には1.4秒の差をつけて逃げ切り、ポールトゥウィンを達成しました。
ペドロサも最後はペースを落とし、ロレンソ2位、ペドロサ3位でフィニッシュしました。

その後ろは10秒以上離れて、4位争いをドビチオーソとクラッチローが繰り広げました。
開幕戦から三度のマッチとなりましたが、今回はドビチオーソが制し、4位に入り、クラッチローは5位となりました。

その更に後ろはバラけて走り、6位にバウティスタ、7位がロッシ、8位にスピーズが入賞しました。
今回プロトタイプマシンで再開はマシントラブルのあったヘイデンで11位、CRTマシン最高位は12のエスパルガロで、ヘイデンとエスパルガロとの差は最終的に18秒程となりました。

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From:Yamaha:Rd.03 05/06 ポルトガル

3戦終えての順位は以下のとおり。
ストーナーが2連勝でロレンソを1ポイント逆転して首位に立ちました。
2位のロレンソと3位のペドロサの差は13ポイントとなり、ペドロサにとってはここでなんとか踏ん張らなければ上位2ライダーが抜きでてしまう形となりました。

開幕戦より3戦ともバトルを繰り広げているドビチオーソとクラッチローの差はクラッチローが2ポイント上で4位となっており、接戦となっています。

ロッシは9位の22ポイントで、8位のヘイデンの23ポイントと1ポイントビハインドとなっています。

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Honda:ストーナー今季2勝目を達成して総合首位に浮上。ペドロサは3戦連続表彰台獲得の3位


2.ライダーコメント

主要なコメントを抜粋にて紹介します。

1位:ストーナー
「決勝では気温も路面温度も上がってチャタリングに苦しみました。速いペースをキープするのが、とても難しかったです。レース序盤はそれほどチャタリングがひどくなかったのですが、次第にひどくなって、それが原因で2度ほどフロントが切れ込んでしまいました。」
「走行中にマッピングを変えてチャタリングの問題を減らそうとしました。そして、レース終盤に向けて、どうやって乗ったらいいのかが分かるようになり、いくらかスムーズになりました。そのため、ペースを上げて勝つことができました」

2位:ロレンソ
「スタートでクラッチを使いすぎて焼けてしまい、最初の2、3ラップは調子が上がらずケイシーから離されてしまった。そしてケイシーは最後までとても強かったよ。この問題が解決するとすべてが順調になり、ファステストラップを記録することができたんだけど、こういうことは僕にとってはあまりないことなんだ。」

3位:ペドロサ
「スタートでクラッチを使いすぎて焼けてしまい、最初の2、3ラップは調子が上がらずケイシーから離されてしまった。そしてケイシーは最後までとても強かったよ。この問題が解決するとすべてが順調になり、ファステストラップを記録することができたんだけど、こういうことは僕にとってはあまりないことなんだ。」

4位:ドビチオーソ
「今回の目標はトップとの差を縮めることだったので、それができてうれしい。」
「スターティング・グリッドが3列目だったことが、序盤の戦いに間違いなく影響していると思う。実際トップグループには挑んでいくことさえできなかったのだからね」

5位:クラッチロー
「アンドレアは序盤で僕を抜いたあと、素晴らしい走りを見せてくれた。後ろからどんなにプレッシャーをかけても全く関係なく、少しも調子を崩すことなく走り切った。」
「リアのグリップについては不安が的中してしまったけれど、原因がはっきりわからないので、これからデータを分析し解決策を見つけていきたい。またブレーキングも思い通りにできないので、タイムを上げるためには、前の4台よりも僕のほうがずっと激しくプッシュしていた感じなんだ。」

7位:ロッシ
「現在のマシンポテンシャルを引き出せる状況になった、と言っていいだろう。ただし、それだけではまだ不十分だ。現状では、コーナー出口や加速に改善の余地がある。ライバルほど効率的にエンジンパワーを路面に伝えられていないことが原因だ。」

8位:ヘイデン
「オープニングラップから電気系にトラブルが発生して、マシンの走行位置を把握できなくなった。おかげで、トラブルをうまくごまかしながらミスを犯さないで走り切ることがテーマになった。」

3.各メーカーの課題

Hondaの抱える課題はストーナーのコメントからの分かるとおり、チャタリングのようです。
中本氏も「今日はチャターとの戦いでしたし、テレビで見ていても分かるほどひどかったです。」とコメントしています。
続いてストーナーの勝因については「チャタリングが腕上がりに影響しているのは間違いないようで、チャターを減らすように乗り方を変えていったら腕上がりも、それ以上ひどくはならなかったようです。」と分析しています。
ストーナーはチャタリングに対し、レース中にマッピングを変更しながら対応し、それによって良いフィーリングと自身の抱える腕上がりの課題をこなしていたようです。
しかしながら、開幕戦からこのチャタリングの問題は指摘されており、今後もこの問題への対応がひとつのHondaの課題となりそうです。

Yamahaについては、顕著なのがスピーズの不振です。ロレンソが2位、ドビチオーソとクラッチローが4位と5位と好位の成績をおさめているのに対し、今回も8位に沈んでしまいました。
これについてYamahaファクトリーチームのレーシングディレクターのメガレリは「ベンはいくつかミスもあって、苦しい展開になった。おそらく、ひとつ目のミスがプレッシャーになり、それを跳ね返そうと頑張れば頑張るほど空回りしてミスを重ねたのだろう。」と分析しています。
ワークスライダーとしてのプレッシャー、焦りとの戦いもスピーズの今後の課題と言え、チームとしてそのように悪循環から脱していくのかが課題となりそうです。

Ducatiについては、今回目立ったミスはヘイデンの電子制御トラブルでした。
本人が言うように、マシンのコース内の位置情報の把握にトラブルがあったようで、Ducatiファクトリーチームのマネージャーのグアレスキも「ニッキーには申し訳ない気持ちで一杯だ。レース中、ラジオシグナルがチームのECUトランスポンダーに干渉した。そのためにキャリブレーション(計測)がずれた状態でのライディングを強いることになってしまった。」とコメントしています。
最近のMotoGPマシンは電子制御技術の塊とも言え、これが狂ってしまったことによってマシンの出力セッティング等が実際の状況に合わなくなるという現象が起きたようです。
こういった問題は他のマシンでも起こりうることかと思われるので、Ducatiだけの問題ではないのでしょうが、こうした問題は安全性にも影響してくるので運営側も真摯に対応すべきかと思います。

※コメント等参照元:

Honda:ストーナー今季2勝目を達成して総合首位に浮上。ペドロサは3戦連続表彰台獲得の3位

Yamaha:Rd.03 05/06 ポルトガル

Ducati:MotoGP round3 エストリル・サーキット ポルトガル




さて、今回のレースでは、やはりストーナーの強さが光ったと言えるでしょう。
ロレンソに追いつかれつつも、粘りきり再度振り切ってフィニッシュできたという強い内容は今後の自信にもなるでしょう。
また、チャタリングという問題を抱えてのこの内容なので、Hondaがこの問題を解決できればさらに戦闘力が増す可能性もあり、ライバルにとっては今のうちに何とかしておきたいという思いも強いかと思います。

ロレンソについては、去年のようにストーナーに追いつけないという展開を今年は克服しており、ストーナーに何とか追いすがって走り、チャンスを伺うというパターンをここ3戦実現しています。
しかしあと一歩というところで抜かし切れない苛立ちもあり、その少しの差を埋められない焦りや、ミスすればもう追いつけないというギリギリのプレッシャーとも戦わねばなりません。
今後も2位とは言え、チャンピオン獲得には耐え忍びながら千載一遇のチャンスを逃さないレース運という高い要求を課せられることでしょう。

次戦はフランスのルマンサーキットで5月の20日に開催されます。
2週間開くわけですが、この間に上記のような課題にどう各チーム対応してくるのか、今後も動向を追っていこうと思います。
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テーマ : モータースポーツ    ジャンル : 車・バイク


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