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ストーナーが語るバイクのリアスライド方法

Category: バイク学科  
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Captured From:Youtube:Casey Stoner 2011

2011年のMotoGPクラスチャンピオンであるストーナーですが
彼のライディングで特徴的なのはアグレッシブに攻めた時に見られる派手なリアスライド(ドリフト)です。



ストーナーは近年の傾向である、トラクションコントロールなどの電子制御技術をなるべく敬遠し、マシンをコントロールするアプローチを取っています。
例えば先日のカタールのプラクティスでは「電子制御系をさらに弱めることができ、リアのフィーリングがよくなり、自信がついた」と語っています。

MotoGP.com:Mixed results for Stoner and Pedrosa

そんなストーナーがリアスライドについて、どう考えて行なっているのか語っています。

では詳細は以下から。

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Motomatters:Casey Stoner Explains How To Slide a MotoGP Bike

上記記事にて紹介されているストーナーのインタビューから要約して紹介します。

1.リアスライドの種類
まず重要なこととして、リアスライドには2種類あると言います。
「通常、制御下にあるマシンをスライドさせているというならば、それはスライドを制御できているということだ。つまり、意識して意図的にスライドさせているということで、コーナーに侵入したらスライドし始めたということではないということだ。」と意図的に行い、制御下に置くことの重要性を話します。
また、「この種のレースにおいては、リアスライドはうまくいく場合とそうでない場合があり、全てのコーナーでうまくいくというわけではない。うまくやったとしても、時々怖く感じる時がある。コーナーに侵入し、小さなミスをスライドさせている時にしてしまえば最悪の結果が待っている。一番焦って心臓が高鳴るのは、スライドさせたくないところでスライドしてしまう時だ」と説明し、リアスライドの特性を説明しています。

2.重要なのは「自信」
ストーナーはリアスライドのカギは自信(Confidence)であると言います。「基本的に自信の問題だ。コーナーに侵入時、自身が何をしているのか、マシンがどういう状態なのかを正しく把握し、そこでハードにコーナーに進入するかハードにコーナーを立ち上がるかの意志を決め、リアをスライドさせる」
「多くの場合、リアをスライドさせるということは、ハイサイドの可能性があるということだ。ここには”スライドさせて維持し続けれる”か、”スライドさせて、(失敗して)宙を舞うか"の境界点がある」と説明します。

3.リアスライドの方法は多数

ストーナーは、どの場合にリアスライドを行い、どの場合は行わないのかについて聞かれれば、「説明するのは難しい、どの場合にできるか同化は分かるが、多くのライダーはそれを実際に行えるわけではない。特に、リアスライドで速くすることは難しい。誰でもリアスライドさせることはできるだろうが、タイヤのスピンを最小限にして、最速の方法としてリアスライドを使うことはもっと複雑なテクニックだ」とコメントし、コーナーをリアスライドさせ、且つ最速のタイムを出すことは違うということを指摘しています。

上記の問いに対し手、続けてストーナーは「答えを1つで出すことは不可能に近い、というのも状況がことなるので、スライドさせるコーナーもコーナー毎に違っている。リアスライドを行う方法も(それに伴ない)全然違う。ある場合では、アグレッシグにコーナーに侵入し、フロントに加重を掛けスロットルを閉じ、フロントを旋回させようさせ、体重をリアから抜けばリアが滑りだす。またある時には、ゆっくりとリアスライドを起こしていかなければならない。早くやりすぎればハイサイドになってしまう。つまり、コーナーに入ってスライドさせる、という単純なものではない」とリアスライドの方法については、そのシチュエーションによっていくつも方法があり、柔軟に対応しなければならないと説明しています。

4.ケーススタディ1:バレンシアの3コーナー、フィリップアイランドの3コーナー

バレンシア・サーキット
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フィリップアイランド・サーキット
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続いて具体的なサーキットのコーナーを挙げてどういった戦略でリアスライドを行なっているのか語り始めます。
「リアスライドを行うプロセスにおいて最も重要なのはコミットメント(決断)だ。バレンシアの3コーナー、フィリップアイランドの3コーナーは同じようなコミットメントを必要とする。これらのコーナーは似ていて、いずれも左の中速コーナーだ。コーナーへの進入はアグレッシブに、フロントに加重を置き、リアから加重を抜く。
そしてスロットルをかなり早めから開け始めるが、急にスライドし始めない程度にだ。とはいうものの、このあたりはグリップが強力で、早く開け始めなければリアはスライドしはじめない。バレンシアではグリップが強力が、フィリップアイランドでは5速で入るので、パワーがそれほど出ない。そこでリアをスライドさせるためにはかなりプッシュしなければならない。
そしてここからはコーナリングスピードも保たなくてはならない。スライドさせ過ぎればコーナリングスピードは落ちてしまう。スライドが十分でなければ再度グリップし、フロントをプッシュしてしまう。」
と説明し、微妙なさじ加減が必要なことが分かります。

これらのプロセスは意識的なのか、それとも本能と言うべきものによるものなのか?ストーナー曰く「意識的にやらなければならない。いくつかのコーナーはバイクを立てて強く加速して脱出していくのが通常だ。しかし、上記2つのコーナーでは、これらの左コーナーのあとにすぐ右コーナーがある。多くのライダーはこれらのコーナーでラインをワイドにとるため、次の右コーナーのためにラインを取り直さなければならない。しかし、リアスライドをさせていれば、ラインをタイトにし、コーナリングスピードも保ち、次の右コーナーに備えることができる。このコーナーではこうやって使っている」
とかなり具体的に説明してくれています。

5.ケーススタディ2:セパンの3コーナー

WS000463.jpg
From:f1-grandprix.com

セパンの3コーナーはストーナーを始め、その他多くのライダーもリアをスライドさせて走るコーナーです。
しかしこのコーナーではまた全く別の方法だと言うことです。
「このっコーナーはスピードが出ているため、リアはすぐにスピンしようとする。そこでコーナー脱出までスライドさせていることもできるが、脱出すれば上りのストレートとなり、加速できなくなってしまう。そのため、リアスライドはゆっくりと、そして少しだけスライドさせるようにする。マシンが脱出の出口を向いたら、マシンを起こし、加速しながらコーナーを抜けていく。このように、コーナー毎にどうやってアプローチをするのか変えなければならない。」
と語ります。セパンはまた別の状況であり、別のアプローチでリアスライドを使用しているようです。

6.まとめ:リアスライドの有用性は?

最後にストレートは以下のような言葉で閉めています。
「それぞれ違うコーナーには、それぞれ違うテクニックが存在する。リアスライドが使用されるかどうかは、グリップのレベルや、その他色んな条件によって決まってくる。残念ながら、今日では多くの場合、リアスライドは最も速く走れる方法ではない。リアスライドが有効なコーナーはほんの数箇所しかない」

リアスライド自体は派手で、見ている側は非常に面白いのですが
残念ながら現在ではその恩恵は少ないようです。
また、ストーナーも指摘するように、リスクもあります。
電子制御技術もより高度になる昨今では、なおさらというところでしょうか。
しかしながら、一部では有効で、できるとできないでは差が出てくるのもまた事実で
それを武器にアグレッシブに戦うライダーが出てくることも期待したいと思います。
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テーマ : バイク    ジャンル : 車・バイク


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