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MotoGP:2012年 参戦チーム・ライダー決定 2013年以降の方針とは

Category: MotoGP  
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Ducatiの開催するイベント"Wrooom"が無事終了しました。
ロッシやヘイデンが様々なイベントでファンとの交流を楽しむ中、FIMは2012年のMotoGPの暫定エントリーリストを公表しました。
1月31日からのプレシーズンテストに向けた発表ということで、事実上の確定リストになろうかと思われます。

さて、このWrooomには、MotoGP運営会社のCEOであるカルメロ・エスペレータも参加しました。
彼は今後のMotoGPについて、とりわけ今年のCRT制度導入を先駆けとして、2013年以降どういった制度・レギュレーションとするのか、その方針についてコメントしました。

詳細は以下から。


1.MotoGPクラスエントリーリスト

今回発表されたリストとこれまでの情報をまとめてリストにすると以下のとおり。

MotoGP.com:FIM発表:2012年MotoGPクラスの暫定エントリーリスト

CRTチーム詳細等参照:MCN:2012 MotoGP line-up unveiled

ファクトリーチーム
Honda
1.ケーシー・ストーナーホンダ・チーム
26.ダニ・ペドロサホンダ・チーム
Yamaha
99.ホルヘ・ロレンソヤマハ・ファクトリー・レーシング
11.ベン・スピースヤマハ・ファクトリー・レーシング
Ducati
46.バレンティーノ・ロッシドゥカティ・チーム
69.ニッキー・ヘイデンドゥカティ・チーム
サテライトチーム
Honda
6.ステファン・ブラドルLCR・ホンダ
19.アルバロ・バウティスタホンダ・グレシーニ
Yamaha
4.アンドレア・ドビツィオーヤマハ・テック3
35.カル・クラッチローヤマハ・テック3
Ducati
8.エクトル・バルベラプラマック・レーシング
17.カレル・アブラハムカルディオン・AB・モーターレーシング
CRTチーム
ライダーチームエンジンシャシー
5.コーリン・エドワーズフォワード・レーシングS1000RRFTR
51.ミケーレ・ピロホンダ・グレシーニCBR1000RRFTR
22.イバン・シルバBQRZX-10RFTR
68.ヨニー・エルナンデェスBQRZX-10RFTR
14.ランディ・ド・プニエアスパル・チームRSV4Aprilia?
20.アレックス・エスパルガロアスパル・チームRSV4Aprilia?
77.ジェームス・エリソンポール・バート・レーシングRSV4Aprilia?
13.アンソニー・ウエストスピード・マスターRSV4Aprilia?
9.ダニロ・ペトルッティイオダ・レーシングRSV4Ioda

全部で21台、内訳はファクトリーチームは3メーカーが1チームからそれぞれ2台で6台。
サテライトチームも3メーカーから2台づつで6台ですが、HondaはLCRから1台、グレシーニから1台の参戦となります。
そして今年からのCRTマシンは9台、使用エンジンはHonda、BMW、Kawasaki、Apriliaと様々なエンジンを使用します。

2.Apriliaのマシンの問題

CRTマシンでApriliaを使用するチームは4チームで計5台となります。
Ioda RacingのマシンはApriliaのRSV4のエンジンを使用し、シャシーはIodaでオリジナルのものを作成するとのことですが(MotoGP.com:イオダ・レーシング、CRTで最高峰クラスに挑戦 )他の4台についてはシャシーについてもAprilia製となる可能性が噂されています。

そこで、エンジン、シャシーともにAprilia製となると、そのマシンがCRTマシンなのかワークスマシンなのか、という問題が出てきます。

これについて、Ducatiから問題が指摘されています。

MCN:Ducati uncomfortable with Aprilia CRT project

Ducatiの Domenicalはこの問題について以下のようにコメントしています。
「CRT制度はエンジンをメーカーから購入し、それをチューンナップしてプロトタイプマシンを作ることができるということで生まれたが、(Apriliaのケースは)スーパーバイクのマシンをカラーリングを変えて、MotoGPマシンだと言っていることとなる。」
「これはあまり良いことだと思わないが、1年だけなら大きな問題にはならないだろう。しかしもし全てのメーカーがスーパーバイクのマシンを走らせるようになれば、これはもう別物となってしまうため、問題となるだろう」
とのことで、Apriliaのケースを許せば、ますますスーパーバイクとの住み分けが曖昧になることを懸念しているように捉えられます。

今後こういったケースを他のメーカーも行う可能性が無いわけではないため、このグレーゾーンを運営はクリアにシていくべきかと思います。

3.Dornaの思惑:MotoGPの2013年以降のルール

Dornaとしては、2012年は「移行期間」と位置づけており、今年のCRT制度導入だけで一連の問題が解決するとは考えていないようです。
2013年以降もいわゆる「構造改革」のために、色々な手をうち、2013年のMotoGPはまた変わったものとなるとコメントしています。

WrooomでのDornaのCEOのエスペレータのコメントから抜粋してみていきます。

GPone:Ezpeleta: "Million Euro bikes”

・2013年以降の展望について
「2012年はいわゆる移行期間となるだろう。今年は2つの結果を達成しなければならない、つまり、CRTマシンの性能があまりにもファクトリーマシンと乖離しないこと、そしてファクトリーマシンの開発があまりにも危険で不当にコストが高くならないことだ。」

・テクノロジーがエキサイトか
「モータースポーツはテクノロジー(技術の発展)とエキサイト(興行性)の2つの柱が基本となっている。厳しい状況のなか、いずれかを選べといわれれば、私は興行性を、視聴率の取れる方を選ぶ。メーカーとは会話をしており、5月には2013年以降(のレギュレーションについて)合意を取り付けなければならない。2013年は今年と大きく変わることになるだろう」

・チームの財政事情から、1億円のマシンを
「電子制御デバイス(ECU)の統一化を提案しているが、メーカーからは技術の発展を著しく制限すると反発されている。電子制御の統一化には固執していないが、性能を制限し、コストを制限することはこだわっていきたい。ファクトリーバイク以外はシーズンで100万ユーロ(約1億円)のものとすべきだ」
「現在、プライベートチームはおよそ200~250万ユーロ(2億から2億5千万円)の予算規模だ。我々からの補助金を得た上で、マシンが1億円のコストであれば十分な数のチームを得ることが出来る。」
「問題は現在のマシンが300万ユーロ(約3億円)ものコストがかかっているということだ」

CRT制度の主たる目的はコストの低減化であって、今後も電子制御の統一などでコストが下がるようなレギュレーションを導入していく事となりそうです。
また、同様に、CRTマシンとファクトリーマシンの差をも詰められるような施策も打ってくることでしょう。

しかしながら、ファクトリーチームとプライベートチームとではいかんともしがたい予算規模の差があるようです。
ファクトリーチームの年間の予算はおよそ50億から70億円と言われています。
エスペレータの言及によれば、プライベートチームの予算は約2億円(プラスDornaからの補助金)とのことなので、全部合わせても10倍以上の予算の差があるかもしれません。

ファクトリーチームの70億という予算規模はやはり世界展開している企業のバックアップということもあり、やはりプライベートチームは資金面では圧倒的に歯が立たないようです。

この資金面での差をどうにかしなければ、CRTチームのように独自でマシン開発まで行わなければならないチームが競争力を持つことができるのかはやや疑問ではあります。

これまでの体勢では、各メーカーが開発を一手に担い、サテライト(プライベート)チームはそのマシンを借りて走らせるということで、開発については集約化されいました。ところが今後は各チームが独自に開発という方向に舵を切り、各マシンの開発は分散化されてしまいます。

この分散化された開発リソースの分布によって、集約化されていた以上にコストを抑えて効率的な開発を行い、且つ競争力のあるマシンの作成を達成するのはなかなか困難かと思います。

これらの現実を踏まえると、エスペレータの言うように、一から作りなおすぐらいの大幅なルールの変更が必要となってくるだろうと思います。

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テーマ : モータースポーツ    ジャンル : 車・バイク


Comments

スズキが…
結局、現時点でスズキは消えちゃいましたね 

CRTでヤマハとスズキが使われなかったのは何となく残念です。
う~ん・・・
私としてはCRTでヤマハのエンジンが使われないのが残念です。
やっぱり予算がないのですかね・・・
でもエンジンだけでもカワサキが復活したのはちょっと嬉しいです。
これを機会に何年後かカワサキのワークスチーム復活願いたいです!
もちろんスズキも。

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