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東京モーターショー レビュー:MotoGP等レースマシンを中心に

Category: 世界のバイク事情  
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12月3日から11日の日程で、東京モーターショーが開催されています。
2年に一度の見本市、ということで、各社気合を入れて準備をし、ニューモデルやコンセプトモデルなどを展示し、メーカーの考える今後の展開を提示しています。
国内メーカー14社、15のブランドと、海外から21社、25のブランドが展示に参加し、全体で179の企業等が展示に参加します。(Tokyo Motorshow 2011 News 12.09より)
ちなみに、バイクメーカーからは、Honda、Kawasaki、Suzuki、Yamahaの国内4社と、Adiva、KTM、Kymcoの3社が展示に参加していました。

そんなモーターショーに、12月9日に行く機会が会ったので、レビューしたいと思います。

注目度も高く、連日各メディアで報道がされており、実際に行かれた方もいるため、網羅的な説明は省きますが
とりわけ、あまり報道されていない、MotoGP等のレース関連の展示がどのようにされていたのかを中心に、紹介したいと思います。

詳細は以下から。

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会場に訪れたのは12月9日(金)の夕方でした。
初日の土曜日などは10万人が来場したなどテレビで報道されていたので、さすがに行く気をなくしていたわけですが
平日の夕方にも関わらず、多くの人がいました。
写真右側の列は当日券の購入の列で、まだまだ入るお客さんが多くいました。
しかしながら、聞いてみると来場者はかなり少なくなったとのことでした。

では、メーカー別に見ていくことにします。

1.Honda

■RC212V

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2010年度のチャンピオンということもあって、ブース中央にでかでかと飾ってあったのはRC212Vでした。
傾いて展示されており、臨場感を出す展示となっていました。
マシンはもう一台用意されており、そちらは跨ることができるようになっていて、5人程の順番待ちとなっていました。

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リアから。シート下で集合させ、且つとぐろをまくようにして配置してある様子がよくわかります。

■NSF250R

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来年から始まるMoto3に参戦すべく開発された、NSF250Rの展示もされていました。

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4ストローク、250cc単気筒エンジンを積むマシンはかなりコンパクトで軽そうでした。
後方に15度傾けて搭載されているというエンジンのシリンダヘッドが見えるような見えないようなアングルでした。
なお、後方排気の排気管の処理は逆側で見れないように展示されていました。残念。

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フロント足回り部分。このあたりは市販のバイクと同様程度のある意味で「チャチさ」が目立ちました。
恐らくレース参戦時にはオーリンズ等々のパーツにリプレイスされてカスタムされるのでしょう。

■RC212V マルコ・シモンチェリ機

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今年残念なことにレース中の事故で亡くなったマルコ・シモンチェリ選手のマシンがNissinのブースに展示してありました。

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もう二度とこのマシンの走っている姿が見れないと思うと残念でなりません。

2.Yamaha

■YZR-M1

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今回展示に気合が入っていると思われたのはYamahaのYZR-M1でした。
レース参戦50周年記念ということもあり、惜しげも無くMotoGPマシンの車体をみせてくえていました。

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展示車両はロレンソの50周年記念カラー機。その他に同様のカラーリングで発売されるYZF-R1とシグナスが展示してあったので、今後の販売のイメージ戦略も見え隠れしています。
また、展示は奥に見えるように、部分ごとに分解して展示してくれていました。

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まずはマフラー。耐熱チタン製で、アクラポビッチ製。集合パターンは4-2-1で高回転から低回転に至るパワー特性が優れているとのこと。また、集合は180度位相の1,4番と、2,3番を集合させ、排気脈動(排気の際に生じる圧力波)を有効活用できるとのこと。

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続いて操作系と電装系。
MotoGPマシンはもはや電子制御技術が性能差となるとまで言われていますが、ほぼすべての動作箇所ケーブルがつながり、ECUへと接続されています。

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シャシーを見ての印象は、以外にもかなり薄いことでした。もっと分厚いフレームかと思っていました。
M1のシャシー構成はアルミ製のツインスパーフレーム+インバーテッドトラス型スイングアーム構造を初期から採用しているとのこと。剛性に関して最適化しながら、直4エンジンの横幅に対応すべくスリムな車体になっています。

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エンジンについては、Yamahaのブースにもありましたが、NGKのブースの方が綺麗に飾ってありました。

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伝統である直4エンジン、かなりコンパクトな印象を受けます。

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電子制御系への入力と思われるデバイスがついており、各所からのケーブルがまとめられ、色分けされた端子がたくさん並んでいます。

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こちらはクランクケース。削りだしのアルミは表面研磨されていないもかなり綺麗で緻密な印象を受けます。クロスプレーンの技術は09年モデルからのR1のエンジンにもフィードバックされています。
クランクケースには高強度アルミニウムを使用しており、高精度な削り出し加工で、強度を確保しつつ限界まで厚みをそぎ落とし、軽量化やコンパクト化を実現しているようです。

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最後にカウルを合わせて左側から撮るとマシンが組みあがって見える、ハズでしたがあまりうまくいきませんでした。
というか、結構遠くから撮らなければならず、「こいつ何を撮ってるんだ?」という視線にこれ以上耐え切れませんでした・・・。

3.Kawasaki

■KR250

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MotoGPから撤退して久しいKawasakiですが、「Lime Green 挑み続ける理由」と題して往年のKR250を展示していました。250cc2ストローク、2気筒で、106Kgの軽量な車体から56馬力は今から見てもハイスペックです。

■ZX-10R(WSBK仕様)

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こちらは現在ワークス参戦しているワールドスーパーバイクのマシン。
来年、このマシンのエンジンを使用してのCRTとしてのMotoGPへの関与も期待されています。

4.その他、気になった展示

■Honda RC-E

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「電気で走る。そのとき、走りの歓びはあるのか。」がコンセプトの電動バイクのレーサーマシン。
往年のRCカラーも相まって、今後の電動バイクのスポーツとしての可能性を示してくれています。

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フレーム中央にマウントされたモーター。スイングアームピボットと同軸とされているようで、マスの集中化が考慮されています。

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こちらはバッテリー。車体下部と燃料タンク位置に配置されている模様。
バッテリーの問題が解決すればさらにマシンの構成の自由度が増し、また新たな可能性が期待できるコンセプトです。

■Burgman Fuel Cell Scooter

取ってつけた程度にブースの隅にバイクの展示があったSuzukiですが、その中でも電動バイクについては一番わかりやすく展示がされていました。

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Suzukiの目指す燃料電池バイクはリチウムイオンバッテリーも使用したハイブリットシステムになっています。

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車体下部に水素ボンベを搭載、車体後部に燃料電池を装備しつつ、リチウムイオンバッテリーも搭載します。
発進時のトルクが必要な場合には燃料電池からの電力とリチウムイオンバッテリーの電力両方を使用し、巡航時は燃料電池からの電力供給のみ、制動時には回生ブレーキでリチウムイオンバッテリーに充電、停止時は燃料電池からの電力をリチウムイオンバッテリーに補充するという仕組みになっています。

■e-Lets's

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2012年1月9日より販売が開始される電動バイク、e-Lets's。価格は312,900円。

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バッテリーは取り外して家に持ち込んで充電可能。車体には充電器も入っているので出先での充電にも対応できる仕様。しかしながら、シート下のスペースはほぼ専有で、コンパクト化が望まれます。

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こちらは駆動系のモーター。既存のガソリン車からみればかなりすっきりする所がメリットでしょうか。

■Y125 もえぎ

今回のモターショーにおいて、ガソリンエンジン搭載のバイクでコンセプトモデルを提示しているのはYamahaだけでした。
その貴重な一台が「Y125 もえぎ」です。

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全体的なシルエットはかなり細め。HondaのSoloを思い出します。

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タイヤは自転車かと思うぐらい細め。市販すれば特注になりそう。
ブレーキはデザイン的にも当然ディスクブレーキ。

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恐らくは、(LED式)プロジェクターヘッドランプかと思われます。

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エンジンはグローバルスタンダードとも言える125cc単気筒を使用。コンセプトモデルということで綺麗な造りに仕上げています。

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駆動はチェーンではなくベルトドライブ。125ccということでタンデムシートとステップもついています。




以上、ざっと見てみました。
全体を通しても言いたいことはたくさんあるのですが、簡潔に数点だけコメントしたいと思います。

1.エコ、電気、他業種との融合

クルマを含めた全体の傾向は、この3つに尽きると思います。
コンセプトはどこもエコで統一され
トヨタがハイブリッドで始め、日産や三菱が続いた電気自動車への流れに海外の企業も追従しています。
そして、それによって可能となる、住まいと自動車の関係、都市とクルマの関係など、新たな可能性が他業種(ハウスメーカー、電子機器メーカー、IT企業と模索されています。
バイクに関しても同様で、これらをキーワードに来るべき未来にたいしてバイクが「パーソナルビーヒクル」としてどうあるかということを提示するべきですが、今回そこまでのメッセージ性をバイクメーカーからは感じませんでした。

もっと二輪ならではのコンセプトが打ち出せればと思います。

2.ファンに向けてのコンセプトの打ち出し

以前まではモーターショーにおける二輪ブースは4輪と隔てられた会場に位置していました。
そこからHonda等は2輪と4輪の同ブース展開、および2輪・4輪の会場統合が規模縮小の流れからも進みました。
その流れからどうしても一般の人向けのコンセプト、イメージ戦略的な方針が各メーカーから伺えた気がします。

そしてはっきり言ってしまえば、今後のビックバイクなどのバイクファン達はメーカーが何を発信したいのかよく分からなかったと思います。
上述の通り、ガソリンバイクにコンセプトモデルはYamahaの「Y125もえぎ」と、「XTW250」のみです。
レース関連の展示にしても、もはや展示できるメーカーはHondaとYamahaしかなく、盛り上がりに欠けます。

ニューモデルのワールドプレミア(初披露)がミラノショーやドイツのインターモトなどに移行する流れの中、少なくとも日本メーカー4社は日本のショーにおいては、ファンに対して今後のバイクのあり方を提案し、フィードバックを得る機会として捉えて欲しいものです。

3.世界二輪市場に対する戦略が見えない

日本メーカ4社がグローバル企業となって久しいわけですが
現在の経済状況を反映して変化するグローバルなバイクのマーケットへの対応が急務的課題となっています。
先進国の止まらない需要の落ち込み、円高による日本車の相対的な価値の低下、そして急増する東南アジアを始めとした新興国のバイク需要の取り込みという事業環境に対し、最適な形に体制を変えていかなくてはなりません。

そういった意味では、例えばHondaのPCXや、KawakiのNinja250Rなどが一つの解のあり方かと思っています。
新興国では高性能、低燃費の高付加価値モデルでもあり、先進国では経済性に配慮しつつ、比較的廉価となるような2側面に対応できる世界市場戦略モデルを提案し、製造コストを抑えながら対処していくということが必要になってくるかと思います。

そういった取り組みで先んじているのはHondaのNCシリーズに現れている共通プラットフォーム、次世代グローバル700ccエンジンであると思います。
それに対して、YamahaのY125などはグローバルスタンダードの125ccを使用しながらも、厳しく言えば一体どこのマーケットを対象としているのかすら不明なコンセプトと言わざるを得ません。

そういったコンセプトが今回どのメーカーからもあまり見えなかったことは残念でした。


ということで、もう少し雰囲気だけ取り繕った見本市ではなく
もう一歩踏み込んだ提案が次回のモーターショーでは見られたらいいなと思います。
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テーマ : バイク    ジャンル : 車・バイク


Comments

モーターショウ
更新お疲れ様です。
僕はバイクのメカの仕組みは覚えたくてもなかなか覚えれないのでるどるふさんのように中身にも詳しいとまた違った見方ができるから楽しそうでうらやましいです。
モーターショウに比べたらスケールは小さいですがここには行ったことありますか?
http://www.yamaha-motor.co.jp/profile/cp/exhibition/
るどるふさんならきっと行ってるかな?
生で見たGPマシンには感動しました!
Re: モーターショウ
遅ればせながら、コメントありがとうございます!
コミュニケーションプラザは行ったことありますよ、歴代のマシンが飾ってあってすごいですよね
ホンダの青山のショールームも行ったことありますが、こっちのほうが企画展やってたりして楽しいですね!

MotoGPマシンは内部構造とかはなかなか見れないので貴重ですよね
正直技術系はまだまだよくわからないところ多いですが、こういうショーでは解説もしてくれているので面白いですね。

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