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MotoGP バレンシアテスト:ライダーコメントから見る各チームの現状と課題

Category: MotoGP  
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MotoGP最終戦が11月6日にバレンシアで開催され、今シーズンのレースは終了しました。

2011年シーズンの最後の最後を締めくくるのは、同サーキットで引き続き開催される来年2012年マシンのテストです。
11月8日、9日の日程で開催され、各チーム、ライダーが来期のマシンをテストしました。

各メーカー、チームが新型マシンが出揃い、イコールコンディションでタイムを比較できる初めての機会となりました。
現段階での勢力図はどのようなモノとなっているのでしょうか?
ライダーのコメントも交え、分析してみようと思います。
1. テスト結果

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Motomatters:2011 Valencia Post-Race Overall Test Times: Pedrosa Fastest, but Morales Improves By 3 Seconds

1日目、2日目合わせて全18台がテストに参加しました。

トップタイムはペドロサ、続いてストーナーと今シーズンのHondaの強さをそのまま維持する強さを見せつけました。
3位から5位はにはYamahaのスピーズ、クラッチロー、ドビチオーソと続きました。
しかしながら、3位のスピーズでさえ、1位と2位のHondaレプソル勢に0.5秒差でまだ差があります。
Ducati勢はロッシの6位が最高で、トップのペドロサからは1.5秒の差となりました。

以下、メーカー毎に見ていきます。

※各ソース:

Twowheels:MotoGP Valencia tests: Dani Pedrosa tops the charts on Day 1
MotoGP Valencia test: Dani Pedrosa leads off on final day of testing
Motomatters:2011 Valencia Post-Race Day 1 Round Up - Audition Day
2011 Valencia Post-Race Day 2 Round Up - The Season Is Over, The Void Awaits

■Honda

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1位:ペドロサ
「8月にブルノで乗って以来、進歩したと思うので良かった。フロントを少し変更し、コーナー進入とブレーキングが良くなった。とても満足している。」(1日目)
「基本的にマシンのパワーをコントロールするためにエンジンマッピングに取り組み、またリアショックにも取り組んだ。ブルノからの変更はポジティブで、良い感触を以て2011年を終えることが出来た。セパンではよりハードなタイヤと高い気温でのテストという全く違う環境でのテストとなるので、楽しみにしている」(2日目)

2位:ストーナー
「全て順調に進んでいるが、新しいタイヤに少々悩まされている。新しいタイヤによってチャタリングが発生する。これまでブルノとヘレスでテストしたマシンよりもチャタリングは改善されているが、まだまだ改善しなければならない。」(1日目)
「正直、万事順調だと思う。初日はこれまでに乗ったマシンとの比較検討が必要だった。2012年の新タイヤとの相性で改善が見られた。
フロントタイヤはひどいチャタリングを発生させ、課題であったが、少し改善できた。800ccのマシンでもあったことだが、コーナー進入時のリアタイヤのフィーリング不足とチャタリングはRC213Vでも改善していかなればならない。しかし改善に向けて正しい方向で進んでいると思う。」

昨年来の速さは保持し、2日間連続で2人で1位と2位を独占しました。
ペドロサはマシンに慣れることに重きを置いているようですが、ストーナーはブリヂストンの2012年タイヤによって起こるチャタリングという問題の解決に取り組んでいるようです。
タイムも出ているので、コメント通り順調な仕上がりとなっているのではないでしょうか。

■Yamaha

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3位:スピーズ
「タイムのことはそれほど気にしていない。マシンのジオメトリーや電子デバイス等の多くの微調整を行い、マシンをより快適にすべく取り組んだ。
明日は違うシャシーを試し、どちらで行くかと決めたいと思う。今日はパワーデリバリーに関しての方向性を決めれたことは良いことだった。」「エンジンパワーについてはこれ以上文句はない、これ以上のパワーは必要ないと思う。」(1日目)
「長い2日間だった。ロレンソが不在の中、多くのことに取り組まなければならなかった。良い方向に向かっていると思うし、カタールまで時間は十分ある。取り組まなければならないこともよく分かっている」

4位:クラッチロー
「今回のテストは新しいマシンに慣れるという点で非常に重要だった。天気もよく、十分に走ることができたのでこのマシンのポテンシャルを理解することが出来た。1000ccマシンは自分のスタイルに合っているようだ。Yamahaはとても良い仕事をしてくれたのでベースはしっかりしている。新マシンは800ccと似ているが、良いところは引き継いでいる。すぐにより力強い馬力を体感することが出きるし、ペースも維持できる。」

5位:ドビチオーソ
「今回のテストは1000ccマシンに乗る初めてのチャンスで、エンジンのパワーは眼を見張るものがあった。ライディングスタイルは800ccにとても似ており、自分のスタイルにとっては良い点が多い。セパンのテストまでに改善すべき点も特定できたし、多くのフィードバックをYamahaに提供できたと思うので、冬の間に改良してくれると思う」

Yamahaはロレンソを欠いてのテストとなりましたが、スピーズを始めとする3名が課題をこなしたようで、概してポジティブにテストを終えたようです。Hondaからの移籍となるドビチオーソもチームに馴染んで順調にテストをこなしたようです。

Yamahaの課題は他のメーカと異なるようです。
HondaやDuatiはコーナー進入での問題を抱えているようですが、Yamahaはむしろコーナー立ち上がりに問題があるようです。
いわゆる、ウィーリーの問題で、800ccからもその問題はあったようですが、1000cc化してより悪化したようです。
また長年HondaにいたドビチオーソはHondaとはマシンの特性が真逆だとも評しています。
ブレーキングでの安定性はYamahaノマシンは素晴らしく、コーナーエントリーもスムーズでエンジンも素晴らしいとのことです。
しかしながら、上記のウィリーの問題と、タイトなコーナーでのクイックシフト(short-shifting)は絶対必要だとコメントしています。

■Ducati

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6位:ロッシ
「マシンについては、初期段階にあるにも関わらず、800ccより良い。改良されたとも言えるが、一方で同じ部分もあるが、これは予期していたことだ。これまで今回のテストで使用するマシンの準備を行なってきたことがとても重要だった。エンジンは既に十分なパフォーマンスで、他と比較はできないが、速いと思う。
一方で中速コーナーでタイムが出ない。路面にパワーを伝えきれていないのでリアグリップを改善する必要がある。しかしそれは今はそれほど問題ではなく、本当に重要なのはバイクのバランス、重量配分、バイクのサイズであり、より柔軟により組まなければならない」(1日目)
「新マシンのポジティブな面は明らかにエンジンだ。ハンドリングも以前より少し改善している。より曲がることができるようになり乗っていて楽しい。フレームは悪くはないがまだまだだ。ブレーキについてももっと強く遅く掛けられるようにしなければならない。加速時のトラクションも改善が必要だ」

Ducatiは今年のシーズン丸々を使って、2012年のマシンの開発に取り組んでいたように思われます。
タイム的にはまずまずと言えるでしょうが、それでもトップのペドロサに1.5秒も開けられています。
今回のマシンGP12はアルミ製ツインスパーフレームを搭載しています。

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2011年のマシンでは途中から一部アルミフレームを使用していましたが、今回のGP12は全フレームがアルミ製となっています。

参照:9月9日記事:Ducati ロッシがアルミフレームマシンGP12.1をテスト:デスモセディチの問題点の分析

そのフレームはロッシは概ねポジティブに捉えているようで、同じくテストしたバルベラもコーナー進入時のフロントのフィーリングが良くなり、以前乗っていたAprilia250と同じ感覚が戻ったと評しています。
しかしながらロッシが言及している通り、シャシーの素材以外にも重量バランス等の課題もあり、単に素材と構造だけの問題ではなかったようで、今後も多くの課題が残っているものと思われます。

■その他

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LCR Hondaは、Moto2チャンピオンとなったブラドルにMotoGPマシンを乗るチャンスを提供しました。
チームのブラドルの評価は高かったようで、恐らく今年全く結果が出せなかったエリアスと交替となるのではとの推察が成されています。
また、Hondaのグレシーニチームはシモンチェリの死去により不在となったポストにバウティスタを起用することオフィシャルに公表し、バウディスタは800ccマシンでのテストを行いました。

Suzukiについてはそもそも来年の参戦が未だ決定しておらず、1000ccの開発も進んでいるか非常に不透明です。
今回はドブニエを起用し、800ccマシンでテストを行いました。
Suzukiは仮に参戦が決まっても800ccでの参戦を予定していると伝えられており、今後のパフォーマンスが若干不安ではあります。

■CRTマシン

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今回一つの注目となったのは、来年からの新レギュレーションによって誕生するCRT(クレイミング・ルール・チーム)マシンです。

参照:5月13日記事:MotoGP 2012年 新レギュレーション:CRTルールで参戦チーム増加の見通し

今回は全部で5台のマシンがテストされましたが、結果はトップタイムからおよそ4秒から7秒の遅れをとっています。
まだ開発も進んでいない状況が推察され、またライダーもまだこのクラス初めての者ばかりということもあり、そのポテンシャルを測るには早すぎるかと思います。

今回はCRTから参戦予定のエドワーズもテストを行えなかったこともあるので、今後に結論は持ち越しになるかと思います。

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テスト結果を見ると、Honda、Yamaha、Ducati、その他とCRTと綺麗に階層分けされているように思います。
現在の各メーカー、チームの実力はここからも推し量れるものと思います。

しかしながら、今回怪我や契約の問題などで参加できなかったライダーもいるので、まだ分からない部分も多く残っています。

何より、2012年シーズン開幕までまだあと5ヶ月程度あります。
冬の期間にどれだけマシンを仕上げられるのかが最も重要だと思います。

これから長いですが、来年1月末のテストを楽しみに待とうと思います。

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テーマ : モータースポーツ    ジャンル : 車・バイク


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