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マルケスMoto2クラス残留:大人の背景と、現MotoGPライダーの評価

Category: MotoGP  
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現在Moto2にCatalunya Caixa Repsolより参戦し、チャンピオンシップで2位につけている
マーク・マルケスが10月20日に2012年もMoto2に残留することを発表しました。

今年Moto2クラス初参戦にも関わらず、そのポテンシャルを発揮し、注目の集まる期待のルーキーで
2012年からはMotoGPクラスへのステップアップが噂されていました。
その彼が、来年ももう一度Moto2クラスで戦うことは幾許かの疑念を生むこととなりました。

実際のところはどういった背景があったのか、探ってみたいと思います。
また、現在MotoGPクラスで戦っている経験者達はこの選択をどのように評価しているのでしょうか?

詳細は以下から。


1.マルケス本人のコメント

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MotoGP.com:M.マルケスが来季もMoto2クラス参戦を表明

マルケスは10月20日に会見を開き、来年もMoto2クラスに参戦する意向を発表しました。

その決定についてマルケスは
「決定には喜んでいる。今年はMoto2クラスの1年目。一生懸命に仕事をして、今のレベルはシーズン最初に期待していた以上だ。」
「Moto2クラスに2年間参戦する契約があり、それが理由でシーズン初めにはプレッシャーがなかった。僕のライディングは思っていた以上にレベルアップした。ステップ・バイ・ステップで良くなり、シーズン終盤の今は、全ての可能性を確認して検証するとき。」
「僕は毎戦新しいことを学んだから、ベストなオプションは、もう1年Moto2クラスに参戦することだと思う。難しい決定だったけど、最善の決断だったと思う。」
「もう1年Moto2クラスに参戦することに失望はない。まだ18歳。たった1年しかMoto2クラスに参戦していない。2年間このクラスに参戦することは、グッドなことだと思う。」
「ほぼ全員のライダーたちが2年間中量級に参戦する。経験を積み、何時かMotoGPクラスに進出するときに向けて準備をするから、もう1年参戦することは僕にとって良いことだと思う」

とコメントしており、MotoGPクラスへのステップアップを性急に望むわけではなく、十分に経験を積んでから挑戦したいとの意向を示しています。

しかしながら、実際にはマルケスのMotoGP参戦には2つの可能性があったと指摘されています。

2.Moto2残留の裏事情?

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Motomatters:Marquez To Remain In Moto2 For 2012, Despite MotoGP Option

上記記事によると、LCR Hondaチームが来年空席となるため、そこから参戦する方法と、現在のチームであるCatalunya Caixa Repsol(Monlau Competicion運営)がチームとしてMotoGPクラスへステップアップするという方法の、2パターンが可能性としてあったとのことです。

いずれの場合においても、マルケスはRC213Vのワークスマシンが手に入るはずでした。
しかしながらMotoGPのレギュレーションには、参戦初年度のルーキーはファクトリーチームへの所属およびファクトリーマシンを供給されることを禁止する、「ルーキールール」があり、それはかなわぬこととなります。

このルールは変と言えば変ですが、恐らくは資金力を活かしたファクトリーチームのライダー囲い込みに対する防衛戦でもあるのでしょう。いずれにせよ、マシンの問題はこのルールにより仕方の無いものとなります。

記事では、最大の問題はスポンサーであるRepsolにあったと指摘しています。
Repsolとしては、マルケスがMotoGPにいってしまうと、マーケティング的露出が低下することを危惧したとのことです。

マルケスはMoto2レースの放映中、実に80%の露出をカバーしていたとのことです。そして、MotoGPクラスでは、Repsol Hondaのストーナー、ペドロサ、ドビチオーソが露出を今年は特に独占しています。
マルケスがMotoGPに参戦したとしても、これ以上の露出はあまり増えそうになく、むしろMoto2での露出を圧倒的に失ってしまうこととなります。
このようなRepsolのスポンサーとしての意向の影響を記事では紹介しています。

どこまで本当なのかはわかりませんが、そういった意向をスポンサーとして持つことは不思議でなく、マルケスの決定について幾許かの影響はあったものと推察されます。

3.現役MotoGPライダーのコメント

そんな大人の事情による決定にせよ、現MotoGPライダーたちからは、マルケスのMoto2への残留は概ねポジティブに捉えられています。

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Autosport:Top MotoGP riders say Moto2 star Marc Marquez right to wait before graduating

2011年のチャンピオンを決めたストーナーは実は下位クラスを右往左往する苦労人でした。
世界選手権には250ccから参戦するも、翌年は125ccに参戦、2年目の125ccでチャンピオンを獲得し、4年目に250ccに復帰。この時同クラスにいたペドロサと優勝争いを繰り広げるが2位で終了。その翌年になる2006年よりMotoGPに参戦、2007年にMotoGPクラスチャンピオンを獲得します。

そんなストーナー曰く、「各ライダーの決定はそれぞれに任せるべきだ。自分は250ccから入ったが、経験が足りなかった。そこでその後2年間は125ccに参戦し、もう一度250ccに戻り、それからMotoGPクラスへ参戦した」
「多くの人が間違った選択をしていたというが、自分としてはそうは思っていない。自身がベストを尽くし、それでもう一度同じクラスで参戦し、チャンピオンを狙いたいと言うのであれば、それでいいと思う。それは自身が決めることで、再来年にはマルケスは我々(MotoGPクラス)に参戦するだろうしね」

とマルケスの決定に同意するコメントをしています。

9度の世界チャンピオンを獲得しているロッシも、「個人的に、彼は正しい決断をしたと思う」とコメントしています。
「自分がマルケスだったとしても、同じ決断をしたと思う。第一に、まだ若いし、時間はある。第二に、今年の戦いのプレッシャーが低くなる。今年優勝できればそれでハッピーだし、競り負けたとしても、来年またチャンスがあるからだ」とシーズンを戦ううえでのメンタル面でのメリットを、ベテランとしての立場から分析しています。

また、自嘲気味に「1台Hondaが減るわけだから、それは我々にとっては良いことだ」とマルケスが来年参戦しないことに安堵するコメントも残してます。

翻って、ドビチオーソは別の意味からMoto2残留を歓迎しています。
「Moto2クラス1年の経験からのステップアップはハードになるだろう。MotoGPクラスでは才能が要求され、マシンやタイヤも非常に難しい。」
「マルケスは才能があるとは思うけど、MotoGPクラスに来るまでに、もう少し冷静になったほうがいいと思う。なぜなら、多くのライダーがMotoGPクラスで良いスタート切ることができるが、何度かクラッシュすることで徐々に落ちていく。彼は将来強いライダーになるだろうが、将来については良く考えるべきだと思う。」
とのことで、もう少し落ち着いて大人になってからMotoGPに参戦すべきと嗜めています。

また、エドワーズはジョーク交じりにマルケスが同じクラスで走ると、彼のレースを見れなくなるのが嫌だとコメントしています。
「マルケスの走りを自分のレースの前に観戦するのは、ロッキーの映画をみるようなものだ。彼を見ていると込み上げてくるものがある。彼がMotoGPクラスに来れば、間違いなく脅威になると思う」とのことです。


現役MotoGPライダー達も、これまで苦労して現在のポストを獲得しているだけに、自身の経験と重ね合わせ、色々な想いを込めて若いマルケスを見ているのだと思います。
いずれにせよ、彼らが認めるようにポテンシャルは十分にあるライダーだけに、早く最高クラスでのバトル、活躍を見てみたいと思います。
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テーマ : モータースポーツ    ジャンル : 車・バイク


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