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MotoGP 第16戦 オーストラリアGP:チャンピオン決定

Category: MotoGP  
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MotoGP第16戦がオーストラリアのフィリップアイランドサーキットで10月16日に開催されました。

コンディションはドライ、気温14度、路面温度は26度というまだ肌寒いなか行われました。
トラックコンディションについては、ドライでスタートしたものの、途中雨が降り出し、不安定なコンディションとなり、多くのライダーが転倒する波乱の展開となりました。

そして、あと2戦を残し、今年のチャンピオンが誕生しました。

詳細は以下から。


1.レース前 Yamahaワークスライダー欠場

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Photo from:Crash.net

波乱はレース開始前から起こりました。
16日午前中のウォームアップで、ロレンソが転倒し、左手薬指を負傷しました。
左手薬指がハンドルバーに挟まれ、指先があわや欠損という大怪我となりました。
そのまま病院へ搬送され、およそ3時間半に及ぶ手術を受け、無事成功したようで、神経系への後遺症等も残らないとのことです。

それ故、今回のレースは欠場となり、次戦のマレーシアのセパン戦は欠場が確定、最終戦のスペインのバレンシア戦も参加は今後の経過を見ての決めるとのこととなりました。

From:Motomatters:Lorenzo Finger Surgery A Success, But Will Miss Sepang And Valencia Uncertain

また、スピーズも今回のレースの参加を見送りました。
「公式予選の転倒で頭部を強打。連続12ラップを周回したウォームアップ走行後、集中力不足を訴え、レースでの危険性を考慮し、欠場を決断した。」とのことです。

From:MotoGP.com:ヤマハの両雄、ロレンソ&スピースが決勝レースをキャンセル

Yamahaのワークスライダー両名が揃って欠場という、Yamahaにとっては不運な週末となってしまいました。

2.レース結果

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From:Honda.co.jp

予選では、母国GPということも更に後押しされ、ストーナーがポールポジションを獲得します。
2位にはロレンソでしたが、上記のように欠場、以下繰り上がりでシモンチェリ、バウティスタ、ドビチオーソととづきました。

レースは1周目からストーナーがホールショットを奪い、そのまま逃げの体制を築きました。
開始3周程で既に3秒以上2位とのアドバンテージを築き、圧倒的強さを見せつけます。

2位以下は団子状態が続きました。
スタートでは調子よく飛び出したヘイデンが2位を奪取し、そこにシモンチェリ、バウティスタ、ドビチオーソと続きました。ロッシも13番手から一気に7位にまで付けます。
その後序盤でシモンチェリ、ドビチオーソ、ペドロサがヘイデンをパス、4位までをHondaが独占し、Honda同士の争いが続きました。

中盤、天候が崩れてきて、雨が降り出し、トラックでは白旗(任意でのレインタイヤマシンへの交換が可能)が振られました。
そこでロッシが徐々にペースを上げ始め、2,3位集団に詰め寄ります。
14周目、ロッシがバウティスタをオーバーテイクを試み、コーナー進入でバウティスタをパスしますが、コーナー中盤、立ち上がりのセクションでフロントのグリップを失い、転倒してしまいます。
ロッシにとっては珍しい2戦連続でのリタイヤとなってしまいました。

後半にさしかかり、盤石のストーナーの後ろでは2位をシモンチェリが後続から少し抜け出し、固めつつありました。
そして、あと5周と言うところで波乱がありました。持ちこたえていたかに見えた天候が悪化し、空は雲が覆い始め、雨脚が強くなりました。
チームは際どい判断を迫られ、ドプニエとヘイデンはここでマシンの交換に踏み切りました。
ペースは一気にスローダウンし、リアタイヤを滑らせながら綱渡りのライディングとなり、ここで青山、クラッチろーバウティスタなどが転倒してしまいました。

この機を最大限活用しようとしたのが3位につけていたドビチオーソでした。ペースを抑えながらも2位のシモンチェリを捉え、パスすることに成功します。
このバトルは最終周までもつれ、最後はシモンチェリが再度抜き返し、2位でフィニッシュ、ドビチオーソは3位でゴールしました。

そして、雨に振られ時折危なげに見えたストーナーですが、全てをコントロール下に置き、ポール・トゥ・ウィンを達成しました。
そして同時に、年間チャンピオンが決定しました。
ストーナーにとっては、母国GP優勝、年間チャンピオン獲得、さらにその日は27歳の誕生日というこれ以上に無い記念すべき日となりました。

3.ライダーコメント

主要ライダーの主なコメントを抜粋して紹介します。

ストーナー:1位
「こんな結果を予想することはできませんでした。コンディションは厳しくて、レースは信じられないほど難しかったです。雨が降るんじゃないかと思っていたので、早めにリードを築こうと思っていました。でも本当に降ってくるかどうかは分かりませんでした。レース終盤の雨は、まるで雨の壁の中に入ったような感じでした。それまで雨の気配は全くありませんでしたが、最終コーナーに差しかかったときに雨が強くなりました。もう少しでコントロールを失うところでした。グラベルに飛び出しそうになりましたが、なんとかコントロールして後ろとのギャップをキープすることができました。その結果、ホームGPで優勝することができました。」

シモンチェリ:2位
「今日はコンディションが変わりやすくて本当に大変なレースでした。ヘルメットのバイザーに雨粒がつくたびに、プッシュすべきかどうか悩みました。ドヴィツィオーゾとペドロサに少し差をつけようとしましたが、雨が降り始めたときにドヴィツィオーゾに抜かれてしまいました。しかし、彼についていって彼のラインをトレースしました。ラストラップは、コースが乾き始めていたので、全力で彼をパスしました。レース中、ずっと2番手だったので、最後まであきらめたくありませんでした。」

ドビチオーソ:3位
「思っていた通り、難しいレースになりました。このサーキットは天気が変わりやすくて予想がつきません。しかし、こうして表彰台に上がることができましたし、ダニの前でフィニッシュできてうれしかったです。今日は2位でフィニッシュできたかもしれませんでしたが、レース中盤にダニに抜かれたときにシモンチェリと離れてしまいました。今日はいくつかのコーナーでグリップが十分ではありませんでした。とにかくチャンピオンシップの3位争いは続いていますし、残り2レースでダニが巻き返してくるのは間違いないです。でも最後までベストを尽くしたいと思います。」

From:Honda.co.jp

ヘイデン:7位
「今日のコンディションは厳しいものだった。トラックの場所によって強い風が雨がふたっりしていた。スタートは驚く程よかった。だが恐らく他のライダーが悪かったせいだと思う。良いポジションに板が、実際は当初よりリアのグリップが全く無かった。精一杯尽くしたが、追い上げてくるライダー達を防ぐことができなかった。リアタイヤは既にブリスター(水ぶくれ状態)になっており、フィニッシュすることだけと考えていたところ雨が強く降り出した。バウティスタが目の前で転倒し、ピットに向かいマシンを変えることにした。」

ロッシ:リタイヤ
「あの転倒は、5位でフィニッシュできたかもしれなかったので、恥ずべきものだった。良いスタートを切ったが、ヘイデンとバウティスタとは差を開けられていた。その後リズムを掴み、二人を捉えることができた。しかしバウティスタをパスする際にフロントを失い転倒してしまった。こんなことを予期してなかっただけに非常に残念だ。結果として、多くの努力の甲斐なく、日本とともにポイントを得ることができなかった。悲しい事だが、我々にはやるべき多くの重要なことが残っ通り、次のテストで取り組んでいきたい」

4.年間ランキング

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From:Honda.co.jp

ランキング2位で40ポイント差だったロレンソが欠場、及びストーナーの優勝で差が65ポイントとなり
この母国フィリップアイランドでストーナーが優勝を決めました。

ロレンソとドビチオーソの差は48ポイントで、あと2戦、ロレンソが欠場の可能性が高いことを考えると逆転の可能性はわずかながら存在します。

ドビチオーソと4位のペドロサとはわずか4ポイント差と拮抗しており、現実的には残り2戦は3位争いが激しくなりそうです。

5.チャンピオン特別インタビュー

見事チャンピオンを決めたストーナー、その心境を語ったインタビューより主要なものを抜粋して紹介します。

MotoGP.com:Casey Stoner: An interview with the World Champion

Q:チャンピオンになった感想は?
「最高の気分だ!レースも残り少なくなり、待ち望んでいたものだった。ここでチャンピオンを決めれることはわかっていたけど、可能性は低かった。ロレンソは今年はとても堅実な走りをしていたのだが、今日の午前中に転倒してしまった。こんな形で怪我をしてレースに参加できないのは良くないことだが、これによって今日チャンピオンを決めれる可能性が高まり、結果として、チャンピオンを獲得し、レースにも勝ち、さらに今日は誕生日でもある・・・とても特別なことだ」

Q:2007年のチャンピオンと今回と比較すると?
「今回のチャンピオンは殊更に特別だ。2007年の時には見くびられていた所があった。チャンピオン獲得を我々チーム以外の要因だとする論調があった。それ以来、特に今年は我々の能力を実感してくれると思う。今年は11回のポールポジション、9回の優勝を達成している。夢のようなシーズンで、チームやみんな、そして特にRepsol Hondaにはこのような機会をくれてとても感謝している」

Q:これまでのシーズンでターニングポイントと思う出来事は?
「皆はそういった考え方をするが、ターニングポイントはシーズンが終わった時がそうだと思う。シーズン中にはターニングポイントなどはなく、ただ目の前のことに注力し、勝ちを積み上げていくだけで、そうしてここまでこれたと考えている。」

Q:シーズンで最も"スイート"だった優勝は?
「ラグナ・セカだと思う。初戦のカタール戦もこのマシンで初めてだったので素晴らしかったと思うが、カタールは自分がスペシャリストだと思われてるようなので、ラグナ・セカの優勝が一番だろう。良い結果が出せず不調で、皆が勝てるところまでいかないとおもっていた所を、忍耐をもってライディングスタイルを変えながら試行錯誤をした。結果ペースを掴み、優勝することができた。なのでこのレースがベストだと思う。」

Q:プレッシャーを感じ始めた時期は?
「正直なところ、それほどプレッシャーは感じてなかったが、ヘレス戦まででかなりのビハインドで、プルトガルで苦戦した。背中の怪我もあって、3位だったが、走りの内容は良くは思っておらず、そこから前向きに取り組み始めてうまく行き始めた。ペドロサとロレンソはとても強く、堅実だったので、ポイントを巻き返すには大変だと思っていた。ペドロサが長期欠場をした際には、実はさらに困難になったと感じていた。ペドロサがロレンソからポイントを奪ってくれていたからだ(同時に自分からもだが)。チャンピオンシップの流れがそこで変わったと思う。その後は多くの優勝を得ることができて満足だった」

Q:優勝を決めることができた要因は?
「2つある。遠く先を見過ぎないことと、周囲のことを考えないことだ。その日、その週末に出来たことだけを考え、高い目標を掲げながらも、遠くには設定しないことだ。そのように考えて、ステップ・バイ・ステップで取り組み、チャンピオン獲得にまで至ったと思う。」


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ということで、今年のチャンピオンはHondaのケーシー・ストーナーが獲得しました。
移籍初シーズンながらも、シーズン前テストからその実力とポテンシャルを見せつけ、レースでも圧倒的強さを見せつけ、まさに実力に裏打ちされた「強いチャンピオン」が誕生したと思います。

ちなみに昨年圧倒的強さを見せていたロレンソはオーストラリア戦後に333ポイントでした。
ストーナーの325ポイントはそれに比肩する強さを見せつけたといった良いかと思います。

そのロレンソですが、ウォームアップでの転倒で大きな怪我をしてしまいました。
新旧のチャンピオンで明暗が別れてしまったオーストラリアGPですが、来シーズンではまた全て仕切りなおして白熱したバトルを見せてくれればと思います。

残すは10月23日のセパン、11月6日の最終戦バレンシアのみとなりました。
チャンピオンが決まったとは言え、まだまだ各チーム・ライダー共にそれぞれの目標があると思いますので
ぜひ頑張って欲しいと思います。


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テーマ : モータースポーツ    ジャンル : 車・バイク


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