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Ducati GP11.1には伸びしろなし? GP12はアルミフレームデルタボックスに?

Category: MotoGP  
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今年のMotoGPシーズンを見るにあたってのポイントはいくつかあります。
チャンピオン争いと言う意味ではHondaの今年からの大幅な躍進、Yamahaの昨年チャンプの意地をかけた奮闘が注目されます。

そしてその裏で、Ducatiのマシン開発の状況も注目すべき点かと思います。

これまでも何度か記事に取り上げ、その状況をフォローしてきました。

参考:
7月20日記事:MotoGP Ducatiとロッシの苦悩 開発の方向性定まらず
9月9日記事:Ducati ロッシがアルミフレームマシンGP12.1をテスト:デスモセディチの問題点の分析

今回は9日の記事以後、アルミフレーム導入後のアラゴンGP、日本GPを終えるまでの経過から、その状況を見てみようと思います。

詳細は以下から。


1.9月18日 スペイン アラゴンGP

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MotoGP.com:V.ロッシ、ピットレーンから10位フィニッシュ

9月8日のムジェロでの1000ccのテストでは、上記記事の予測通り、アルミフレームのテストが行われたようです。
それを受けて、18日のアラゴンGPではロッシはアルミフレームマシンをテストしました。

この新フレームには5基目までのエンジンは取り付けることができず、6基目のエンジンと、新しく7基目のエンジンを投入しました。

MotoGPのレギュレーションでは年間使用エンジン基数は6基と定められているため、ロッシはピットスタートを余儀なくされました。

スタート時に10秒のペナルティとなり、最下位からのスタートとなりますが、結果はトップから約40秒差の10位に甘んじました。
新型フレームを投入したにも関わらず納得のいく成績が残せなかったロッシは、「まだ僕たちが位置すべきところに到達していない」と評しており、状況のすぐさまの打開とはいかなかったようです。
また、「今はフロントの課題解決に取り組んでいる。短期的な解決策はまだ見つかっていない、一方長期的な解決策については、実質的改善を期待している」とし、マシンの問題解決は長期化することを示唆しています。

また、ヘイデンはGP11.1にもはやこれ以上の改善は期待できないとのコメントを残しています。

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MCN:Nothing left from GP11.1, concedes Nicky Hayden

記事によるとヘイデンはMCNに対し、「GP11.1は既にそのポテンシャルの限界まで達している。チームは色々なことを試している。先はまだまだ長く、我々は大幅な変更の必要性を認識している。」とのことです。

まるで今期を見限ったかのようなコメントです。
この時点で既に残り4戦となっており、チームとしては、来期からの1000ccマシンへ開発の比重を移しつつあったのかもしれません。

2. 9月22日 ヘレス・サーキットでのGP12EVOのテスト

来年のマシン、GP12についてはアルミフレーム化されたGP12.1(あるいはGP12EVO)がすでに9月9日にテストされています。

このテストは非公開で行われ、ロッシがGP12EVOをテストした模様です。
その内容については非公開故に断片的にしか情報がでてきていないのですが、マシンについてはさらに踏み込んだオプションが試されたのではないかとされています。

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GPone.com:Jerez: Rossi like Stoner on the 1000

この記事によると、デルタボックスフレームに似たものがテストされたのではとしています。
アラゴン戦のGP11.1や、前回のGP12EVOについては、アルミフレームとは言ってもいわゆるフレームの前半部分のみをアルミ化したものであり、日本車によく使われるデルタボックスフレームではなかったのですが、今回はまさにそのデルタボックスフレームかそれに似たものをテストしたのでは、とのことでした。

そのテストにおいては、ラップタイムは非公開でしたが、ロッシは1分41秒台で走り始め、39秒台で走ることができたのではとのことです。これは5月にヘレスでストーナーが1000ccマシンで出したタイムに匹敵するのではと噂されているようです。

この一連の流れを見る限りでは、2012年のDucatiのマシンは日本メーカーと同様のアルミのデルタボックスフレームを使用してくる可能性が高くなってきたのではと思われます。

3. 10月2日 日本GP

翻って現行マシンのGP11.1ですが、ヘイデンに「改善の余地なし」と断ぜられようとも、幾許かは改善の兆しが見られたようです。

ロッシはレースウィーク中に、主に重量配分のセットアップを見なおしたことによって改善されたようです。
予選では7位につけ、「それなりに満足しているが、予選7番手という結果では喜べない。とはいうものの、前のセッションよりも良い感じでライディングできていた。今朝も引き続きセットアップを改良できたので、午後はスピードが増した。もてぎ用に重量配分を変更したおかげで、自然なフィーリングになった。」とコメントしています。

From:Ducati:日本グランプリ、ツインリンクもてぎ 公式予選

その後日曜日のウォームアップでは4位のタイムを出し、本番に向けて尻上がりに調子を挙げてきていましたが、結果は残念ながらリタイヤとなりました。
しかしながら、セットアップの手応えはやはりあったようで、レース後ロッシは「今週末は進歩を実感していたうえに、マシンへの理解も深まっていたので、本当に残念だ。今朝のウォームアップでは4位だった。レースでも1分46秒台後半のタイムで走れたと思う。」とコメントしています。
また、チームマネージャーのグアレスキも「このような結果に終わってしまったが、ポジティブな材料も見つかっている。3日間を通じて、バレンティーノとニッキーとの協力体制で仕事を進め、良いレースをする準備は整っていた。バレは今朝のウォームアップでもかなり乗れていたので、期待が高まっていた。本人もセットアップに満足しており、上位争いに加われる手応えも感じていたようだ」とコメントしており、チームとしては結果が見たかったのではないかと思います。

From:Ducati:日本グランプリ、ツインリンクもてぎ 決勝

これら一連の動きをみると、開発のリソースは「長期的な問題解決策」に比重を置いていると見られます。
GP11.1についてはセットアップの変更などの「短期的解決策」で対応し、来期のGP12についてはフレーム設計の大幅な見直しという長期的なアプローチがとられているのでしょう。

GP11.1の導入、アラゴン戦でのアルミフレームの投入などは、いずれもGP12からのフィードバックという逆回しのアプローチが取られていることからも裏付けられるものと思います。

しかしながら、来期のマシンに開発についても時間と機会が十分にあるわけではありません。
Ducatiは来期マシンの今期中のテストの猶予やあと1度のみとなってしまっています。対してHondaは3回、Yamaha4回残しています。

ライバルの今後の進歩をも上回る、画期的な策を限られた期間で成し遂げなければいけないという意味において、まだまだDucatiの厳しい挑戦は続きそうです。

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テーマ : モータースポーツ    ジャンル : 車・バイク


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