FC2ブログ

MOTOCENTRISM - MotoGPと世界のバイクニュース -

MotoGPを始めとした、世界のバイクに関するニュースを配信



スポンサーサイト

Category: スポンサー広告  
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ヘルメットによるノイズが聴力の低下を引き起こす?

Category: バイク学科  
110808.jpg

バイクに乗る際にもっともこだわるギアといえばヘルメットかと思います。

一義的には安全性を重視するのはもとより、空力特性、快適性や、デザインなど、(価格の許すかぎり)自分にあったベストのものを各々が選んでいるものと思います。

そんなヘルメットについて、「ヘルメットがライダーの聴力の低下を引き起こす」という学術論文が発表されました。

詳細は以下から。

WS000226.jpg

A&R:Is Your Motorcycle Helmet Making You Deaf?

Via:Dealernews: Say what? British researchers say motorcycle helmets can harm hearing

イギリスのバース大学とバーススパ大学に研究による論文「モーターサイクルのヘルメットによるノイズの航空音響学的発生源(Aeroacoustic Sources of Motorcycle Helmet Noise)」が発表されました。

論文では、ヘルメットをマネキンに取り付け、ヘルメットの様々な場所、及びマネキンの耳にマイクを取り付け、風洞実験装置て音量や周波数を計測するテストを行ったということです。

すると、ライダーに対して最も大きなノイズの発生源はヘルメットと空気との摩擦音であり、特にヘルメットの下部、顎部分より顕著にノイズが発生していることがわかりました。

そして、それは法定速度下においても安全レベルを超えるものだと結論付けています。

なかなか衝撃的です。バイクに乗ることは、常に聴力低下のリスクを抱えているということになります。

この論文でのテストでは、どのような形状のヘルメットをどのような体勢で計測したのか不明ですが、「顎部分より最もノイズが発生した」ということから、おそらくフルフェイスで、風に対して真正面を向いた状態で計測されたものと推察されます。

かといってノーヘル、半ヘルや、ジェットタイプなら、あるいは伏せて乗ればOKかということですが、そんなコトはないでしょう。

ですので記事でも言及がありますが、これによってノーヘル(米国はヘルメット着用義務の無い州がある)を推進、あるいは擁護するのは馬鹿げた話であるとも言えます。

参照:6月3日記事:アメリカのヘルメット事情:最も顧客満足度の高いメーカーは?

記事でも言及されている通り、これより得るべきは、聴力へ影響を最小化するために耳栓するなど自衛策をとることと、ヘルメットメーカーの開発に対して、これまで触れてこられなかったテーマに注目が向けられる可能性がでてきたということです。

記事では「ヘルメットの内部は安全性からの観点より変化してきたが、ヘルメットメーカーがノイズリダクションやハンズフリーコミュニケーションなどのユーザーのニーズに応えてこなかったという事実は残る」と言及しています。

メーカー自体、これまで安全性と快適性などには必死で日進月歩の努力をしてきたことと思います。
たしかに静音性、遮音性についても当然改良が加えられてきたわけですが、今後は例えば「騒音の中和」という方向性で開発が進めばヘルメット(及び周辺デバイス)の新たな可能性が見えてくるのかもしれません。

ノイズだけを中和することが出来れば、聴力への影響の低減はもとより、周囲の音(風切音以外)がより聞こえるようになることで安全性が増したり、また、タンデムでの会話がし易くなることでの新たな二輪ユーザーへの間口を広げたり、音声案内等のデバイスの発展の元となったりと、可能性は広がっていくかと思います。

メーカーには、この結果をネガティブに捉えずに、むしろピンチを更なる躍進、差異化へのチャンスと捉えて開発に取り組んで欲しいと思います。
関連記事

テーマ : バイク    ジャンル : 車・バイク


Comments

Leave a Comment

おすすめ書籍
Sponsored Link
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。